輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

あらじょたい

日本の文学 9 徳田秋声(一)

徳田 秋声

線上閱讀徳田 秋声《日本の文学 9 徳田秋声(一)(あらじょたい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 346,393 字 · 692 頁

青空文庫

」と言って、平気でぱちりぱちりやっていた。

二、三度腹が痛んだかと思うと、死んだ胎児はじきに押し出された。死児はふやけたような頭顱が、ところどころ海綿のように赭く糜爛して、唇にも紅い血の色がなかった。

「男の子ですかね、女の子ですかね。」産婦は後産の始末をしてもらうと、ぐったり疲れてそのまま凋んで行きそうな鈍い目で医師や産婆の顔を眺めて不安そうに尋ねだした。そして落ち入りそうな細い喘ぐような呼吸遣いをしていた。

「赤さんは大きな男のお児ですよ。」と、産婆は死児をそっと次の室へ持ち出した。そこには母親が、畳の上に桐油を敷き詰めて、盥に初湯か湯灌かの加減を見ていた。どの部屋も、人が動くばかりで、誰も声を立てるものはなかった。

死んだ赤子は、やがて真白い産着を着せられて、二枚折りの屏風の蔭に臥かされた。医師や産婆の帰る時分には長い悩みのあと産婦も安静な眠りに沈んでいた。

「あまり気を揉まして、後で力を落さしても悪いですから、少し落ち着いたら子供の死んでいることをお話しなすった方がいいでしょう。」医師は叔父に注意して引き揚げて行った。

産婆の指図で、その夜のうちに、子供は壺のなかへ入れられた。