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あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
線上閱讀徳田 秋声《日本の文学 9 徳田秋声(一)(あらじょたい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 346,393 字 · 692 頁
「いわば客を入れるんですから、病室ももっとどうかしたらよさそうに思いますんですがな。」
O氏が言い出すと、
「うむ……たまらんさ。」と、先生も部屋を見廻して軽く頷いたが、眉のあたりが始終曇っていた。それでもこのような日に衆が聚まって来ているということが、大いなる満足であった。そしていつもより調子が低く、気分に思い屈したようなところはあったが、話は相変らずはずんで、力のない微笑と一緒に軽い洒落も出た。
「ここを推してごらん。」
先生は、病気の話が出たとき、痩せた下腹のあたりを露わして、※のあるところを手で示した。
「痛ござんしょう。」
「いやかまわんよ。」
「なるほど大分大きゅうござんすですな。」
M先生は※の何であるかを診察させるために、二週間ここにいなければならなかった。先生がこの※を気にし出したのは、よほど以前から素地のあった胃病が、大分嵩じて来てからであった。先生はそのころから、筆を執るのが億劫らしく見受けられた。
「それはしかし誰かいい医師に診ておもらいになった方がようござんしょう。」
笹村も※に不審を抱いて、一、二度勧めたことがあった。
「お前の胃はこのごろどうかね。