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あらじょたい
日本の文学 9 徳田秋声(一)
徳田 秋声
線上閱讀徳田 秋声《日本の文学 9 徳田秋声(一)(あらじょたい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 346,393 字 · 692 頁
「私も行きたいけれど……あなたどこへいらっしゃるの。私何かおいしいものを食べたい。天麩羅か何か。――ねえ、坊だけつれて行きましょうか。」
お銀はにっこりした顔をあげた。
「私ほんとにしばらく出ない。子供が二人もあっちゃ、なかなか出られませんね。」
「何なら出てもいい。」
笹村は縁側の方へ出て、澄みきった空を眺めていた。
「中清で三人で食べたら、どのくらいかかるでしょう。私もしばらく食べて見ないけれど……。」と考えていたが、じきに気が差して来た。
「ああ惜しい惜しい。――それよりか、もうじき坊のお祝いが来るんですからね。七五三の……。子供にはすることだけはしてやらないと罪ですから。」お銀は屈託そうに言い出した。
そんな見積りをしていたことは、大分前から笹村も知っていた。
「間に合わないと大変ですから、私今日にもお鳥目を拵えて、註文だけしておいてよござんすか。」
笹村は仲たがいしていた間のことが、一時に被さって来たようであったが、これをはっきりやめさすことも出来なかった。
笹村と一緒に下町へ買物に出かけたお銀は、途中で手軽な料理屋を見つけてそこで夕飯を食べた。