Japanese reading practice

Read classic Japanese books with furigana

ja-reading.com

Read classic Japanese books online with furigana. Filter by JLPT level, tap a word for the meaning, and translate a sentence.

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Read 丹下左膳 (たんげさぜん) by 林 不忘 (はやしふぼう) in Japanese with furigana. JLPT N2. Tap a word for the meaning.

N2 · advanced · modern kanji and kana · 241,861 characters · 480 screens

Aozora Bunko

相模大進坊濡れ燕(発端篇)

娘島田もガックリ垂れて、小さな胸にあまる大きな思案。

罪ですネ、源ちゃんは。

相模大進坊濡れ燕(発端篇)

せっかく盗みだしたこけ猿の壺を、チョビ安てえ余計者がとびだしたばっかりに、丹下左膳という化け物ざむらいにおさえられてしまった鼓の与吉。

なんといって、妻恋坂の峰丹波様に言いわけしたらいいか。

いつまで黙ってるわけにもいかないから、ことによったら、この首はないものと、おっかなびっくりの身には、軽い裏木戸も鉄の扉の心地……与吉のやつ、司馬道場へやって来た。

とたんに。

出あい頭に会った若い植木屋を、一眼見るより与の公、イヤおどろいたのなんのって、あたまの素ッてんぺんから、汽笛みたいな音をあげましたね。

「うわアッ! あなた様は、や、柳生の、げん、げん、源三郎さまッ!――」

こいつあ驚かずにはいられない。これから起こった、あの深夜の乱陣です。与吉の口から、柳生源三郎とわかった以上、もはや捨ててはおけない。峰丹波、今宵ここで、伊賀の暴れン坊に斬られて死ぬ気で、立ち向かいました。

「源三郎どの、斬られにまいりました」

「まあ、ソ、ソ、そう早くから、あきらめるにもおよぶまい」