Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
みやもとむさし
宮本武蔵(一)
吉川 英治
Lesen Sie 宮本武蔵(一) (みやもとむさし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 231.525 Zeichen · 463 Bildschirme
「面目ない次第で」
「まったく、面目ないことだ。無能、徒食の奸吏と、わしにいわれてもしかたがない。……だが、そう凹ましただけでは気の毒だから武蔵はわしが三日の間に捕まえてやるよ」
「えっ? ……」
「うそと思うのか」
「しかし……」
「しかし、なんだい」
「姫路から数十名の加勢まで迎え、百姓足軽を加えれば、総勢二百人からの者が、毎日ああやって山入りをしておるので」
「ご苦労様な」
「また、ちょうど今は、春なので山には幾らも食物があるため、武蔵めには都合がよく、吾々には、まずい時期でもある」
「じゃあ、雪の降るまで、待ってはどうだ」
「左様なわけにも」
「――参るまいナ。だからわしが縛め捕ってやろうというのだ。人数は要らん、一人でもよいが、そうさな、お通さんを加勢に頼もうか、二人で十分にことは足りる」
「また、お戯れを」
「馬鹿いわッしゃい。宗彭沢庵、いつでも冗談で日を暮らしていると思うか」
「はっ」
「豎子兵法を知らずといったのはそこだ。わしは坊主だが、孫呉の神髄が何だかぐらいは、噛じっておる。ただし、わしが引き受けるには条件がある、それを承知せねば、わしは、雪の降るまで、見物側に廻っている考えだが」