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Japanische Klassiker mit Furigana

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きどうむかしがたり

綺堂むかし語り

岡本 綺堂

Lesen Sie 綺堂むかし語り (きどうむかしがたり) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 183.656 Zeichen · 363 Bildschirme

Aozora Bunko

果たして神楽というのか、舞楽というのか、わたしにはその区別もよく判らなかったが、とにかくに生まれてから初めてこんなものを見た。

囃子は笛二人、太鼓二人、踊る者は四人で、いずれも鍾馗のような、烏天狗のような、一種不可思議の面を着けていた。袴は普通のもので、めいめいの単衣を袒ぬぎにして腰に垂れ、浅黄または紅で染められた唐草模様の襦袢(?)の上に、舞楽の衣装のようなものを襲ねていた。頭には黒または唐黍色の毛をかぶっていた。腰には一本の塗り鞘の刀を佩していた。

この四人が野蛮人の舞踊のように、円陣を作って踊るのである。笛と太鼓はほとんど休みなしに囃しつづける。踊り手も休み無しにぐるぐる廻っている。しまいには刀を抜いて、飛び違い、行き違いながら烈しく踊る。単に踊ると云っては、詞が不十分であるかも知れない。その手振り足振りは頗る複雑なもので、尋常一様のお神楽のたぐいではない。しかも其の一挙手一投足がちっとも狂わないで、常に楽器と同一の調子を合わせて進行しているのは、よほど練習を積んだものと見える。服装と云い、踊りと云い、普通とは変って頗る古雅なものであった。