Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きどうむかしがたり

綺堂むかし語り

岡本 綺堂

Lesen Sie 綺堂むかし語り (きどうむかしがたり) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 183.656 Zeichen · 363 Bildschirme

Aozora Bunko

人形の趣味

今のありさまで押して行くと、歌舞伎の門の方が早く開放されるらしい。私はその時節の来るのを待っている。(大正7・11「新演芸」)

人形の趣味

××さん。

どこでお聞きになったのか知りませんが、わたしに何か人形の話をしろという御註文でしたが、実のところ、わたしは何も専門的に玩具や人形を研究したり蒐集したりしているわけではないのです。しかし私がおもちゃを好み、ことに人形を可愛がっているのは事実です。

勿論、人に吹聴するような珍しいものもないせいでもありますが、わたしはこれまで自分が人形を可愛がると云うようなことを、あまり吹聴したことはありません。竹田出雲は机のうえに人形をならべて浄瑠璃をかいたと伝えられています。イプセンのデスクの傍にも、熊が踊ったり、猫がオルガンを弾いたりしている人形が控えていたと云います。そんな先例が幾らもあるだけに、わたしも何んだかそれらの大家の真似をしているように思われるのも忌ですから、なるべく人にも吹聴しないようにしていたのですが、書棚などの上にいっぱい列べてある人形が自然に人の眼について、二、三の雑誌にも玩具の話を書かされたことがあります。