후리가나로 읽는 일본 고전
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イエスでん
イエス伝
矢内原 忠雄
矢内原 忠雄의 イエス伝(イエスでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 220,119자 · 436화면
2 デナリ問答――国家と神
ただし神は「農夫より葡萄園の所得を受け取る」ことを要求し給う。その意味において神は歴史を監督し給うのである。これが譬話に現われたるイエスの歴史的神観であると思う。
神が愛子を遣わし給うこと、並びにその愛子のこうむる運命は、むしろキリスト観に属する問題であって、ここには説明を省く。
2 デナリ問答――国家と神
「納税用の通貨たるローマ貨幣はカイザルに、奉納用の通貨たるユダヤ貨幣は神に」――、この機知に富んだ答弁は、反対者のかけた羂を粉砕するに足りた。しかしただそれだけではない。「カイザルの物はカイザルに、神の物は神に納めよ」との言には、さらに積極的なる重要なる意味が含蓄せられてある。ローマ政府の収税金庫とエルサレム神殿の賽銭箱、というふうに対置せしむれば問題は簡単である。人の社会生活には政治的方面もあり、それぞれに対する義務を果たしてゆけばよい。しかるに「政治と宗教」ということでなく、「カイザルと神」ということになると、問題は俄然深刻となる。それは社会問題ではなく、信仰問題だからである。
そもそもカイザルの物ならぬ神の物があり、もしくは神の物ならぬカイザルの物があるであろうか。