후리가나로 읽는 일본 고전
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イエスでん
イエス伝
矢内原 忠雄
矢内原 忠雄의 イエス伝(イエスでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 220,119자 · 436화면
(一四の四四)
と、打ち合わせてあった。かくて彼はつかつかと御許に往き、「ラビ!」(先生)と言って抱きついて接吻したから、人々は手をかけてイエスを捕えた。接吻はラビに対する弟子の敬礼の仕方ですが、ここに「接吻」とあるは熱烈に抱擁する意味の語です。すなわちユダは、イエスが逃げないようにと抱きついて接吻したのです。最も熱烈な愛の形式をもって最も悪意の裏切りを敢行したのだ。咄! なんたる偽善漢! しかもこれが十二弟子の一人であろうとは!(「十二弟子の一人なるユダ」とくり返して記したところに、この裏切者に対する記者の憤激がうかがわれる)
その時、かたわらに立つ者の一人が――これはペテロです(ヨハネ一八の一〇)――いきなり剣を抜いて、大祭司の僕を撃って耳を切り落とした。この剣はイエスが弟子たちの危急の場合をおもんぱかって護身用に準備させたものですが(ルカ二二の三六―三八)、イエスの身を守るのに鉄の剣は用はない。ことに熱き祈りによって神の聖意がいっそう明瞭となった今においてをや。「剣を鞘に収めよ、父の我に賜いたる酒杯は、われ飲まざらんや」(ヨハネ一八の一一)、そうイエスは静かに言って僕の耳を癒し給うてから、捕手の人々に向かい毅然として言い給うた、