일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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イエスでん

イエス伝

矢内原 忠雄

矢内原 忠雄의 イエス伝(イエスでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 220,119자 · 436화면

아오조라 문고

(六)

(七)

イエスの心は、すでに御国への敷居をまたいだのです。

(六)

この御言により兵卒の差し出した酸き葡萄酒を受けて後、イエスは、

事畢りぬ。

と言い給うた(ヨハネ一九の三〇)。これは「万事休す」という絶望的の発言ではありません。かえって反対に、「事が成就した」という成功の凱歌であります。飲むべき酒杯を最後の一滴まで余さず飲み干した、というのです。否、イエスのこの世に遣わされた使命を、最後の一点まで忠実に果たした、イエスの全生涯の意味を完全に発揮した、思い残すところはない、という勝利の凱歌であります。

(七)

マルコ伝には(マタイ伝にも同様)、イエスが最後に大声を出して息絶え給うたとあるだけですが、ルカ伝によれば、

父よ、わが霊を御手にゆだぬ。

と、いうのがその時の御言でありました(二三の四六)。これは詩編第三十一編五節の言です。第三十一編は第二十二編と兄弟分の関係にある詩でありまして、十字架上のイエスを支えたものは、これら平素愛誦の詩編の言でありました。

「ゆだぬ」とは信託するということです。少し散文的な例ですが、信託会社に金銭を信託しておくと、会社でそれを利殖して本人に返す、あるいは本人の指定した受益者にその収益を交付します。