후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(七)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 371,916자 · 744화면
私情を斬る
一
「植っ。起て――そして室内を七歩あゆめ。もし七歩あゆむ間に、一詩を作らなければ、汝の首は、八歩目に、直ちに床へ落ちているものと思え」
「はい……」
植は、壁へ向って、歩み出した。一歩、二歩、三歩と。そして歩と共に哀吟した。
豆ヲ煮ルニ豆ノヲ燃ク
豆ハ釜中ニ在ッテ泣ク
本是レ同根ヨリ生ズルヲ
相煎ルコト何ゾ太ダ急ナル
「…………」
さすがの曹丕もついに涙を流し、群臣もみな泣いた。詩は人の心琴を奏で人の血を搏つ。曹植の詩は曹植のいのちを救った。即日、安郷侯に貶されて、孤影を馬の背に託し、悄然兄の魏王宮から別れ去ったのである。
私情を斬る
一
漢中王の劉玄徳は、この春、建安二十五年をもって、ちょうど六十歳になった。魏の曹操より六ツ年下であった。
その曹操の死は、早くも成都に聞え、多年の好敵手を失った玄徳の胸中には、一抹落莫の感なきを得なかったろう。敵ながら惜しむべき巨人と、歴戦の過去を顧みると同時に、
「我もまた人生六十齢」
と、やがては自分の上にも必然来るべきものを期せずにいられなかったに違いない。
年をとると気が短くなる――という人間の通有性は、大なり小なりそういう心理が無自覚に手伝ってくるせいもあろう。