후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(七)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 371,916자 · 744화면
四
「どう遊ばしたのであろう?」
と、あやしみ疑い、はや還幸をおすすめ申さんかなどと、寄り寄りささやき合っていた。
ところへ孔明が帝のうしろに従ってようやく此方へ歩いてくるのが拝された。帝の御気色は、これへ来る前とは別人のように晴々として明るい笑くぼすらたたえておられる。百官はその御容子を仰ぐとみな、
(これは何か孔明にお会い遊ばしてよい事があったにちがいない)
と推察し、御車に扈従の面々まで、にわかに陽気になって、還幸の儀伎は甚だ賑わった。
するとそのお供のうちで、天を仰いで笑いながら、独りよろこびをなしている者があった。孔明はちらと注意していたが、やがて御車が進みかけると、
「君だけ後に残っておれ」
と、その男を止め、お見送りをすましてから、
「こっちへ来い」
と、門内へ導いた。
そして一亭の牀に席を与えて質問した。
「君はどこの生れか」
「義陽新野のものです」
「姓名は」
「芝字は伯苗」
「いまの官職は」
「戸部尚書で、蜀中の戸籍をいま調査しておりますが」
「戸籍の事務などは君の適任であるまい」
「そんなことは思っておりません」
「なぜ最前、お供の列のうちで、ひとり笑っていたか」