후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(七)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 371,916자 · 744화면
二
年六旬をこえた身で、千里の境外に、七十余万の大軍をひきいて、今やその征途にあるのである。まだ戦いに入らぬうちに、心をいため、身をそこねてどうして呉に勝つことができよう。――そう彼自身も思い直すのであった。
また彼の一喜一憂がすぐ全軍の士気に大きく影響することももちろんで、将士のあいだには何となく、前途の吉凶にたいして、天文や地変をしきりと気にする声もあった。
陳震が或るとき、玄徳にこう告げた。
「この附近に、青城山という霊峰があります。そこに棲む李意という一仙士は、天文地利をくわしく占い、当世の神仙と世人にいわれております。勅をもって、彼を招き、このたびの事の吉凶をいちど占わせてみては如何でしょうか」
玄徳はあまり気のすすまない態であったが、他の諸将にもすすめる者が多かったので、さらばと陳震を使いにして、李意を陣中へ招いてみることにした。
陳震はさっそく青城山へ上って行った。やがて山路へさしかかると、なるほど世人のうわさの如く、清雲縹緲として、まことに神仙の住居はこんな所にこそあるであろうと思われた。
二
行くほどに、登るほどに、道はいよいよせばみ、水は渓をなし滝をなし、木々には瑞気の霧がゆるやかに渦巻いて、嶺のあらし、禽の声、耳も心も洗われて、陳震は自分の使命も忘れてしまった。