후리가나로 읽는 일본 고전
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どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
伸子たちもいまは勤め人なみの配給手帖で、イクラや塩漬胡瓜を買うばかりでなく、生活の基本になるパンや茶・砂糖類を自分で買っていた。お茶のとき、伸子はアストージェンカの食料販売所ではじめて見つけて来た酸化乳(プロスト・クワシャ)のコップを二つ窓枠のところからもって来ながら、
「秋山さんたちどうしてるでしょうね」
と云った。伸子たちがパッサージ・ホテルをひきあげてアストージェンカに移るときまったとき、秋山宇一は記念のために、と云って、ウクライナの民謡集を一冊くれた。それは、水色の表紙に特色のあるウクライナ刺繍の図案のついた見事な大判の本だった。
「これは、あるロシア民謡の研究家がわたしにくれたものですがね」
その扉にエスペラントと日本字で、ゆっくりサインをしながら秋山宇一が言った。
「わたしがもっていても仕様がないですからね」
楽譜づきで、ウクライナの民謡が紹介してある本だった。秋山宇一は、メーデーをみてから帰ると云っていた。
伸子は、長テーブルの端三分の一ばかりのところに食卓をこしらえつづけた。ひろげた紙の上に、大きなかたまりになっている砂糖を出して、胡桃割で、それをコップに入れるぐらいの大きさに割った。