일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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イエスでん

イエス伝

矢内原 忠雄

矢内原 忠雄의 イエス伝(イエスでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 220,119자 · 436화면

아오조라 문고

など、弱気の感傷だ。センチメンタリズムだ。ああ間違っていた、間違っていた。公衆の前ではあれほど強く論戦せられても、家に帰ってみればこのざまだ。彼の本心にはイスラエル復興のために奮起する戦闘精神は失われているのだ。もはや彼に何が期待せられよう。祭司長らが彼を求めている模様だ。いっそイエスを引き渡して、いくらかの金にしよう。――

そう思ってユダは祭司長らに接近したのです。祭司長らは喜んで、ユダに銀三十枚を与えた(マタイ二六の一五。ゼカリヤ一一の一二参照)。銀三十枚は奴隷一人の価であって、マリヤの香油の価三百デナリに比すれば三分の一ほどにあたる。香油一瓶の三分の一の価をもって、ユダは恩師を売ったのであります。イエスを捕えようとして手段に苦しんでいた祭司長らは、側近の弟子の中から内通者を得て、わが事成れりと大満足であったに違いない。ユダはこの時以来、ひそかにイエスを付しうべき好機をうかがったのであります(一四の一〇、一一)。

マルコもマタイもルカも筆を揃えて、「十二弟子の一人なるイスカリオテのユダ」と記している。人もあろうに「十二弟子の一人」たる者が、イエスを裏切った! この一語の中に、無限の悲哀と憤慨とがこめられています。