후리가나로 읽는 일본 고전
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イエスでん
イエス伝
矢内原 忠雄
矢内原 忠雄의 イエス伝(イエスでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 220,119자 · 436화면
祭司長が被告の自供によって有罪の認定をなしたのは、近代の自由法的解釈よりすれば進歩した裁判であるかもしれませんが、少なくとも当時のユダヤ人の法律では、刑事裁判上明白なる手続きの違反でありました。さらに、イエスがみずから神の子キリストなることを肯定せられたとしても、事実イエスが神の子にあらざることを確かめずして、ただちに冒涜罪に問うことは、慎重なる裁判ということができない。イエスが実際に神の子キリストである場合には、この裁判は根本的の誤審です。事実彼らは「神の子キリスト」についての認識が誤謬であったため、イエスの人格と能力とを理解しえず、かえってイエスを嫉妬・憎悪し、これを殺そうという政治的・感情的先入観念をもって裁判を行なったものでありました。
第二に、ピラトの裁判は何らイエスについて有罪の認定をためすことなく、かえって無罪の心証をいだきつつ、単に民衆の人気を得るために十字架の判決を下したのであるから、言語道断の不法裁判と言わねばなりません。これによって総督ピラトは一時の人気を博しても、ローマの法律の権威は地に堕ちました。司法権の運用が政治によっていかに影響せられるか、換言すれば司法権独立の限界の問題は今日の社会でも興味ある課題ですが、ピラトの場合は裁判の不法性を暴露した最も顕著な例であります。