후리가나로 읽는 일본 고전
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イエスでん
イエス伝
矢内原 忠雄
矢内原 忠雄의 イエス伝(イエスでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 220,119자 · 436화면
憂いと怒りとが同時にイエスの心頭に起こったのであります。もしもパリサイ人たちに一片の砕けた霊魂があったなら、彼らはただちに恥じてイエスの前に悔い改めたのでありましょうが、見れども見ず聞けども聞かずで、彼らはやり込められただけそれだけいっそう頑固になり、会堂を出たその足でただちにヘロデ党の者と手を結んでイエスを亡ぼす密議をこらしたことは、前に述べたとおりであります。
かかる情勢の下に、イエスはその弟子を連れてガリラヤの湖辺に退き給いました(三の七)。これは退去であります。しかし卑怯から出た退却ではありません。まだ時が来ないからです。イエスはまだ国中の町々村々を巡ってあまねく神の国の福音を宣べ伝えねばならず、またもっとたくさんの病者・罪人・不幸な人々を助けねばならない。またもっと深く弟子らを教え込んでおかねばならない。パリサイ人の敵対により、イエスの生涯は求めずして戦闘の生涯となりました。イエスは戦われました。しかし戦いというのは事ごとに喧嘩を吹きかけることではありません。またいつでも敵弾雨飛の中に身をさらして立っていることでもない。どうせ一命をば真理の敵との戦いにおいて棄てるにしても、我々はただ一つしか生命をもっていないのだ。