후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(七)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 371,916자 · 744화면
それを余りにはっきりと呉に援けを約されたのは、この千載一遇の好機を可惜、逃がしたようなものかと存ぜられます。このうえは、呉へ味方すると称して呉の内部から攪乱し、一面、蜀を伐つ計を急速おめぐらし遊ばしますように」
「否々。それはいかん。信を天下に失うであろう」
「とはいえ今、呉の譎詐に乗ぜられて、彼に呉王の位を贈り給い、また九錫の重きをお加え遊ばしたのは、わざわざ虎に翼をそえてやったようなもので、ほうっておいたら呉は急激に強大となり、将来事を醸したときはもう如何とも手がつけられなくなるでしょう」
「すでに彼は、朕に臣礼をとっておる。叛かぬ者を伐つ名分はない」
「それはまだ孫権の官位も軽く、驃騎将軍南昌侯という身分に過ぎないからでした。けれどもこれからは呉王と称して、陛下ともわずか一階を隔つる身になってくれば、自然心は驕り、勢威はつき、何を云い出してくるかわかりません。そのとき陛下が逆鱗あそばして討伐の軍を発せられましょうとも、世人はそれを見て、魏は江南の富や美女を掠めんとするものであると口を揃えて非を鳴らすでしょう」
「否とよ。まあしばらく黙って見ておれ。朕は、蜀もたすけず、呉も救わず、ただ正統にいて、両者が戦って力の尽きるのを待っておる考えじゃ。