후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(七)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 371,916자 · 744화면
陸遜は、これを聞いて、
「さては、孔明の悪戯か」と、ふたたび馬を打って、坡の上へ馳け上がってみた。
高きにのぼって見渡すと、一見乱立岸々たる石陣にも自ら整々たる布石の相があり、道に従って四方八面に門戸があった。
「擬兵、偽陣。これはただ人を惑わす詐術に過ぎない。こんなものに昨日からいらざる惑いを抱いていたことの恥かしさよ」
陸遜は、呵々と大笑して、やがて水に沿い、山に沿い、石陣の中を一遊して帰ろうとした。
「はてな。ここも行き止りか」
「いや、こちらでしょう」
「いかん、いかん、こう来てはまたもとの道へ出てしまう」
主従十数騎は、狐に憑ままれたように、彼方此方迷い歩いた。どうしても、乱石の八陣から出られなくなってしまったのである。
そのうちに、陽はかげって、狂風砂を飛ばし、白波乱岸を搏って、天地は須史のまに、険しい兇相をあらわして来た。
「や、や。軍鼓の音ではないか」
「いや、波の音です。雲の叫び声です」
「過てり。われ擬兵と侮って、ついに孔明の計に陥つ。夜に入っていよいよ風波が加われば、空しくここに水漬く屍となり終ろうも知れぬ」
「日の暮れぬうちに、どこか出口を」