후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(七)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(七)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 371,916자 · 744화면
孔明は、龍床の下に頭を打ちつけ、両眼から血を流さんばかり哭いていた。
玄徳はさらに幼少の王子劉永と劉理のふたりを側近くまねいて、
「父のない後は、おまえたち兄弟は、孔明を父として仕えよ。もし父の言に反くときは不孝の子であるぞ。よいか……」
と、諭して、しばし人の親として名残り惜しげの眼ざしをこらしていたが、ふたたび孔明に向って、
「丞相、そこに坐し給え。朕の子らをして、父たる人へ、誓拝をさせるであろう」
と、云った。
ふたりの王子は、孔明のまえに並んで、反かざることを誓い、また再拝の礼をした。
「ああこれで安心した」
と玄徳はふかい呼吸を一つして、傍らの趙雲子龍をかえりみ、
「御身とも、百戦万難の中を久しく共歓共苦してきたが、ついにきょうがお別れとなった。晩節を香ばしゅうせよ。また丞相とともに、あとの幼き者たちをたのむぞ」
と、一言し、また李厳にも、同じ言をくりかえし、そのほかの文武百官にたいしては、
「すでに命のせまるを覚ゆ。一々汝らに言を付嘱するを得ない。それみな一致して社稷を扶け、おのおの保愛せよ」
云い終ると、忽然、崩じた。とき寿齢六十三歳。蜀の章武三年、四月二十四日であった。