후리가나로 읽는 일본 고전
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どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
冷静な意志で、はねる馬をくつわで導いて行こうとしているように、蜂谷が云い出した。
「こういう厄介なものの勉強は、直感的な文学とちがってね、どこまでも理詰めにやって行くしかないんだ。ある区切りまで先ずノートして、それから細部の解釈に入るのが、普通のやりかたなんです、平凡だけれどもね。これから、使用価値とは、どういうものか、というような説明もはじまろうというわけだ」
伸子は、おとなしくなって、蜂谷の言葉をきいた。
「佐々さんの理解力はおどろくほど範囲がひろいけれども、こういう分野は、云ってみれば未開墾だから――しばらく辛棒してごらんなさい。あなたのようなひとには、やっぱり理詰めの分析に興味が湧くにちがいないんだ」
そういうわけで、第一日の四時――五時半のうちに、伸子は、使用価値とか交換価値とかいうものの本質について、混同しぼんやりしていた理解をいくらか整理させられたのであった。
第二日目は「そこで商品をその使用価値から離れてみるとき、残るところはただ労働生産物たる一性質のみである」からはじめられた。いろいろな労働の有用性だの具体的な形態だのから「すべてが等一なる人間労働、即ち抽象的人間労働に約元され」