일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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どうひょう

道標

宮本 百合子

宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면

아오조라 문고

そこはヴェルダンで戦没した兵士の墓地だった。七千の墓は、白い十字架の列をそろえて、彼らが生きていたとき、鉄兜の庇を並べ、になえ銃をして整列していたままの規律で、果てしなく林立しているのだった。白い沈黙の林の彼方には陽にぬくもった山並がかすみ、墓地の境界に幾本かの糸杉がみどりを繁らし、すこし離れた右手に思いがけなく人の住んでいるらしい一軒の小家があって、その横手に白い洗濯ものが微風にふくらんでいる。あたりには、日がうつる音のきこえそうな明るい暖い寂寞がある。あたりがひろびろといい景色で、明るくて、遠くで洗濯ものが生活の光をまきながらふくらんでいることは、伸子の胸に、七千の人々の墓へのいとしさをかきたてた。伸子は、近くの十字架の一つをかがんで見た。白い十字架が、兵士の不動の姿勢をとって並べられているように、その墓標の上で第一に目につくように記されているのは、彼らの生きていたときの兵士番号であった。626・アレクサンドル・550R――フランスのために死せり。

自動車は速力を増して、丘陵に向う一本の広い道をのぼって行った。ヴェルダン市の廃墟からは東北にあたって、ルクセンブルグの国境とアルザス地方につづく丘陵地帯に大小三十数箇所かの要塞がつくられていて、第一次大戦時代、フランスの一等要塞をなしていたのだった。