후리가나로 읽는 일본 고전
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どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
田舎には母親と弟妹たちがいるらしくて、弟の四つばかりになる息子を、オリガは「私の英雄」とよんで、可愛がっているのだった。ソヴェトでは、まだ珍しいその甥のスナップ写真が伸子たちに見せられた。
「あなたがたに、ほんとうのロシアの田舎というものを見せてあげたい!」
長年の勤人生活になれたオリガの丸っこくて事務的な頬と眼の中に、あこがれが浮んだ。
「あなたがたがどんなに夢中になるか。わたしによくわかる!」
シガレット・ケースをあけてオリガにもすすめながら素子が、「外国人」である自分を自分でからかうように、
「わたしたちだって、いくらかは『ロシアの田舎』を見ていますよ」
と云った。
「すくなくとも、タガンローグの蠅は、ワタシの鼻のあたまを知っている」
アゾフ海に向って下り坂になっている大通りのはずれに公園をもっているタガンローグの町は、チェホフの生れたところだった。タガンローグの町に唯一のチェホフ博物館があって、そこにはチェホフに直接関係があってもなくても、とにかく町の住人たちにとって見馴れないもの、あるいは日常生活に用のないものは、みんなもって行って並べることにしてあるらしかった。