후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
カーチャは、ゆたかな胸を波うたせながら油雑巾をつかい、
「全くですよ、女はいつだってとりのこされてしまうんだから」
そして、前歯が一本ぬけている口元で、彼女の働きぶりを見物している伸子に笑いながら、
「教える者のあるうちに学べ」
急ごしらえの格言のようなことを云って、バケツをさげて出て行った。
伸子が住んでいたアストージェンカの建物が直接区の住宅管理委員会に属すようになったとおり、パッサージのホテル経営も、これまでより緊密にモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)の人民食糧委員会に管理されることになったらしかった。ある朝、お茶の湯をとりに台所へ出かけた伸子は、台所の入口と食堂の入口との中間の廊下へテーブルを出して、そこへ帳簿とソロバンとをそなえつけている若い婦人を見出した。正餐に食堂へ行ったとき、白いブラウスをつけ、白いプラトークで髪をつつんでいる彼女は熱心にソロバンを置きながら、サーヴィスされる正餐の勘定をしていた。
外部からそういう監督的な立場の婦人が通って来るようになって、ホテルの廊下――従業員休憩室、事務室、食堂、厨房の間を流れていた小ホテルの、のんきな雰囲気が、どことも知れず変った。