일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

どうひょう

道標

宮本 百合子

宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면

아오조라 문고

窓のまん前にぶら下っていて伸子がおさまっている場所から左手に、見あげる婦人靴下はひどく長いもののように見えた。ああ娘さんが来ているのだ。伸子は山上元のためによろこぶきもちで考えた。

山上元が日本を去ってからもう十五六年たっていた。一年ばかり前、彼の一番末の娘が、モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)へ来たという噂があり、伸子は日本の新聞でも日本脱出という角度からのニュースをよんだ。彼の家族は、山上元の家族であるという理由だけで、迫害されつづけ、三人の子供たちと細君とには、子供の世界にさえ安らかな朝夕がないばかりか、生きてゆくために働くくちさえ与えられなかった。幾代という、こんどモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)へ来た娘は、日本でわたしたちはあんなにいじめられた、おそろしいところへ、二度と住みたいと思っていない、という談話があった。その娘さんの上の舞踊家である娘も、来たようだったが、そのひとはどうしたのか、父のもとへのこったのは、幾代という十七八歳のひとだけらしかった。

だらりとのびて、ぶら下っている婦人靴下は、伸子に、気のおけない父と娘とのこの室での生活を思わせ、大杉栄の妹であるひとの身の上を思いうかばせた。