후리가나로 읽는 일본 고전
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どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
しかし素子は専用スケート・リンクというものについて伸子が感じるようには感じないらしく、
「いいのさ、はじめのうちはどうせころがり専門なんだから」
日本人同士の方が気がおけなくていい、という風に云った。伸子は白い毛糸レースのショールをかぶった枕の上から、長椅子の上に脚を折りまげている素子を、じっと、やぶにらみのような眼つきで見た。伸子は、ねたきりの自分と丈夫な素子とがその瞬間すれ違ったことを感じたのだった。
素子が帰ってからも、伸子は長椅子の肱かけのところに置きわすれられたミカンの黄色い皮を眺めながら、そのことを考えた。自分は身動きもろくにできず日に幾度かとってのぐらつくところをガーゼで巻いてあるベルをふって雑仕婦をよび、糖尿病患者のユダヤの女に教えられたとおりブッチェ・ドーブルイと云って用を足してもらっている。けれども、ここはロシアの人たちの病院だった。その二十四時間にはソヴェト式のやりかたとロシア固有のこころもちとが濃厚にまざっていて、伸子はねていながら病気のために一層ふかくロシアの人々のなかにはまりこんだ生活を感じていた。健康で大学に通っている素子の方が、スケートをはじめ、そのスケートがきっかけとなって大使館専用のスケート場へ行く。