일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

どうひょう

道標

宮本 百合子

宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면

아오조라 문고

初夏がくれば、ウィーンの人々は、オペラの舞台にでも出て来そうなその緑の低い生垣の陰で休みもするのだろう。五月もまだ早い季節で、英語を話している婦人づれを交えた人々はみんなカフェーの室内に席をとっていた。その室の、すっきりした銀色の押しぶちで枠づけられた壁の壁紙には、うす紅の地に目のさめるような朱ひといろで、大まかに東洋風を加味した花鳥が描かれていた。大胆で、思いきってあかぬけしたその壁紙の色彩と図案は、そこにとりつけられている浮彫焼ガラスの、扇を半ば開いて透明なガラスの上に繊細な変化をつけたようなランプ・シェードと、しっくり調和していた。

おそろしい戦争が終り、ウィーンの飢餓時代がすぎた一九一八年このかた、ロシアはソヴェトになってしまったけれども、ヨーロッパのこっちはこれまでの貴族をなくしただけでそのまま小市民風の安定と安逸に落付こうと欲している人々の感情を反映し、またその気分にアッピールしてウィーンの最新流行は、室内装飾まで、このカフェーのようにネオ・ロココだった。

そのカフェーの一隅で、伸子は途中で買った英字新聞をひろげた。二人がモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)をたったのは四月二十九日だった。