후리가나로 읽는 일본 고전
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どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
五月五日のその日まで、あしかけ七日、伸子たちは新聞からひきはなされていたわけだった。何心なく新聞を開いた伸子の眼が、おどろいたまばたきとともに、第一面に吸いよせられた。「ベルリン市危機を脱す。騒擾やや下火。」という大見出があった。「暴民はウェディング・ノイケルン地区に制圧さる」そうサブ・タイトルがつけられている。ロイター通信五月四日附だった。見出しがセンセーショナルに扱われているのにくらべると、本文は簡単だった。五月一日の暴力的なメーデー行進にひきつづいて、ベルリン全市の各所におこった亢奮と騒擾は、この二日間に漸次鎮静されつつある。現在なお一部の暴民はノイケルン地区で彼らの抵抗をつづけている。しかし、ウンテル・デン・リンデンその他中心地の街上は、外国人の通行安全である。そういう意味が報道されている。ウンテル・デン・リンデンは外国人の通行安全とあるのが、いかにもウィーンの英字新聞らしかった。ドイツは、世界から旅行者を吸収するために、入国手続を簡単にしてヴィザのいらない時期であった。
「――どういうことなのかしら、こんなことが出ているけれど」
伸子は素子にその新聞をわたした。