일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

どうひょう

道標

宮本 百合子

宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면

아오조라 문고

伸子は、万一そういうことになってはと思って、わざわざホテルの帳場へ玄関番をよんで、タクシーの運転手にカトリ丸の着く埠頭へ行くようにというようにたのませたのに。――

タクシーからおりて、埠頭のよごれた小さい船を見たとき、伸子はすぐ、わきにいたオヴァー・オールの太った人足に、

「これ、カトリ?」ときいた。

「ウイ・ウイ」

花だの人形だのを腕からぶらさげた伸子は、まっすぐ船腹の真下まで行って、また心配そうに、

「これ、N・Y・Kライン。カトリ?」

ときいた。パイプをくわえた大男の労働者は、伸子の様子を見おろして、興がったような同情的な笑顔になった。

「ヴォア・ラ・マドモアゼール。カトリ!」

とまっている船の方へ片手のひらを上むけに大きくふりながら、その上甲板を見上げた。

手ぶりにつれて見上げると甲板と甲板との間にはさまれたように馴れない目に見わけのつかない、いくつもの顔が並んで、波止場を見おろしている。

伸子は、その人の姿の間に、日本服を着た女の上半身を認めたように思った。それは、多計代でも、小枝でもない、別の日本の女のひとだった。しかしそれで元気を得た伸子は、一心に首をもたげて、横歩きしながら上甲板の端から見えている一つ一つの顔をしらべて行った。