후리가나로 읽는 일본 고전
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どうひょう
道標
宮本 百合子
宮本 百合子의 道標(どうひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 846,457자 · 1672화면
晩餐後、伸子は、父の泰造とホテルのロビーへ出て行った。遠洋航海の果てにある港の都市のホテルらしく、ロビーは華美で逸楽の色彩にあふれている。そのころ流行のスペイン風のショールをむきだしの肩にかけたりして、それと見まがうことのない身なり化粧の女たちが、多勢あちこちにたたずんだり、ぶらぶら歩いたりしていた。泰造と伸子とは、そのロビーの植込みのかげにひっこんだしずかな一隅で、トマス・クック会社の店の男と明日のパリ行列車の切符についてうち合わせた。伸子は、船で一緒だった人々と別れて、六人もいるうちのものだけ、特二等という車室にすることを力説した。トマス・クックの店のものの説明によると、その車室は、マルセーユ‐パリ間だけに接続されるもので、アメリカからの観光客のために、プルマン式に、開放的につくられている車室だった。きょうマルセーユについた外国船はカトリ丸一艘だから、あしたその車室もすいているというのだった。
「わたしはその車室を推薦します。四十日間小さい箱に入って旅行して来た人たちには、開放された席の方がいいでしょう」
トマス・クックの男に伸子はそう云った。