轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页
「おやおや、そんなことでしたら、張順さん、ご心配にはおよびますまい。ひとつ伜に相談してごらんなされ」
「じいさんの、お伜かね」
「へい。兄弟中での、六番目のやつで、名は王定六、アダ名を活閻婆といわれております。こいつは毎日、酒桶を担って、揚子江の船着きという船着きを売り歩いておりますから、およそ船頭仲間のことなら何でも耳にしておりますでな」
「そいつは、ありがたい。さっそくひき会わせてもらおうか」
その晩は、ここに泊まり、あくる日、その活閻婆の王定六に会った。そして定六の話によれば、張順をだました船頭は、名うてな悪者、截江鬼の張旺にちがいあるまいとのことだった。
「だがね、もう一人いたよ。若いのが」
「その若い方は、孫五ッてえ野郎でしょう」
「けれど、その截江鬼が、どうして、仲間の孫五を殺したのだろう?」
「知れたことじゃありませんか。だんなの胴巻を奪って、中を見ると、思いがけない大金だ。そこで野郎、急に孫五と山分けするのが惜しくなってきたんでさ」
「なるほど、ひでえ悪党だな」
「きっと、野郎はあっしが見つけ出しますよ。それよりは旦那、急ぎの、御用の方が大切だ。だんなは少しもはやく安道全をお捜しなさい。