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にっき
日記
宮本 百合子
27 一九四四年(昭和十九年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 62,807 字 · 126 页
十月五日
宮の忍耐だめしの一日であった。御苦労さま、御苦労さま。
〔欄外に〕
宮の検挙は十二月二十六日 査問 二十四日
十月五日(木曜)
第七回公判、各被告の予審終結決定並に公判における陳述の検討(第一部)逸見、木島、大泉。逸見の陳述が裁判所の基本として使用されていると思えるが、逸見の誇張、卑屈な陳述は事実をあやまるものであり、其自身多くの矛盾を含んでいる。逸見が党内分裂して急進派、非急進派に分れていた、それが査問の動機となったというようなことは、組織部会で自身が大泉が変だと秋笹に云い、宮本には黙っていようと云った事実に反する、彼自身白テロ調査委員会の責任者であったことも事態を糊塗するために責任回避されている。逸見は客観的には木島もそうであるように、大泉と等しい役割を演じた。木島が中央委員でなく、ピケにすぎなかったのに様々に見ないことを陳べていることの不合理を指摘。大泉がスパイ関係を自白したこと。卑屈に助命を求めたが、査問当事者たちは一人として身体的危害を加える意志はもっていなかったこと、それらについて、三時間半に亙る。
〔欄外に〕速記一人
十月八日(日曜)
※で荷作りに来るというので、自分五時半におきて御飯たく。