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にっき
日記
宮本 百合子
27 一九四四年(昭和十九年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 62,807 字 · 126 页
四月二十六日
四月二十七日
四月二十八日
四月二十九日
四月三十日
歩いて米や酒や本やとまわってパンやまでまわれる。この頃向きの歯いしゃ通い也。
四月二十六日(水曜)
宮、あんまりすすめるのでレントゲンとることにして急に思い立ち、駒込病院の宮川さんのところへゆく。フィルムがない由。いい折で、きょう入りましたという話。
四月二十七日(木曜)
レントゲンの結果、肺門リンパ、ろくまく、肺炎みんな古戦場の由。
十三年にひどく赤沈が多かったのや寝汗かいたのや、宮のベシベシでそれそれの病気というところ迄ゆかずくいとめたと、しみじみありがたく思った。あのベシベシは生涯感謝すべき命令となった。
同時に、あの頃の食物のよかったこと、抵抗力のあったこと、普通の細君暮しでは出来ないのびやかさもあったことなど、思い合わせる。
寿、お姉さまがそれじゃ、私なんかどんな有様だか。
四月二十八日(金曜)雨
佐々木検事より呼出。午前中。
四月二十九日(土曜)
国、こうづ。
四月三十日(日曜)
この頃おちついて手紙をかく時間がすくない。国のいない日には、二人きりで暮す心持で、愉しく二人遊びということをはじめる。何かしいしいかきつづけて、マア一寸まってね、ということもある手紙。