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にっき
日記
宮本 百合子
27 一九四四年(昭和十九年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 62,807 字 · 126 页
十一月六日
十一月七日
ヤレと壕に入る。十一時すぎ空警は解除で、一時すぎケイカイも解除となった。
パンやより電話、パンとりに行く。
〔欄外に〕ルーマニア断交
十一月六日(月曜)
朝九時半警報、一時解除、放送「伊豆方面より東京に向って進行中と認められた飛行機は友軍機でありました。しかし猶南方海上警戒を要しますから警報は継続します。上空に見えました飛行機雲は友軍キによるものでありますから、念のため」
けさの新聞に曰ク「敵機は東海道を一時間に亙って十分に偵察してトン走しました」
鈴木先生のところへベルモットもって行く。
十一月七日(火曜)
用心してけさは早くおき午前中平オンだったので、気になっていたアキカン、アキビン、酒ビンをあげ板の下にしまって片づけ、早ひるで巣鴨へ行こうとしていたら警報即空襲のサイレンで、びっくりして、食堂の日向にふとんや毛の下着を干したまま壕に入る、もう高射砲の音が起る、しばらく壕に入っていて射つ音がしなくなって出る。見た人がどっさりある、ダイヤモンドでも。西から東の方へ偵察した由、飛行キ雲を濛々とひいて翔び去った由、一時間ほどいたらしい。三時十八分前解除。
一服して、宮へ手紙かいていたら緊張のリアクションかひどく寒気がして来てたまらず、ブドウ酒をお湯でのんで湯タンプをして床に入る。