轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
にっき
日記
宮本 百合子
27 一九四四年(昭和十九年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 62,807 字 · 126 页
六月十六日
六月十七日
一人でやれる、と思ったのは間違いだったと知った。
隣組全員集合の上、小笠原、南朝鮮へ敵機が来たこと、十分用意せよ、と。南□ではサイパンに上陸された由。
六月十六日(金曜)
国金曜日にはかえるというので、田口の大野に三共の売わたし契約していたところ帰らず。大野から朝十時ごろ電話がかかって困った。結局居どころを知らせ、もののありどころを知らせ、納得したらしい。
歯へ行く。もんぺで。北九州、父島へ来て、北九州から山口の海岸よりのところ相当の被害らしい。今夜からあけがたピンチと話し椅子にこしかけたら、医者の手がつめたく顔にさわった。大分亢奮している。不安で。つめたい手がちょっと口のよこにさわったのが、大変切迫した状況をよく表していて、殆ど小説的である。歴史の人間的コムプレスはこういうようなところにある。
〔欄外に〕独ソ戦三週年
六月十七日(土曜)
小笠原からひっかえして行ったものか。
ガンサーの「アジアの内幕」。インドのところ。ガンジーという人物、ネールという人物、いろいろ感銘ふかく身近くよむ。ああいう立場におかれた国の智識人が、民族主義と近代の社会科学とを統一したものとして自身の感情のうちにもちはじめるということは、深甚な意味がある。