轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

にっき

日記

宮本 百合子

27 一九四四年(昭和十九年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 62,807 字 · 126 页

青空文庫

三月十日

夜九時五十五分で咲国太郎国府津行。うちは山崎と私だけ。夕方国早くかえって来て土蔵の戸前をしめた。泥扉のしまった土蔵は堂々として物々しい。但、サイコロジカル土蔵で、北と東の窓はしまっていない、合わないのだ。それでも自分安心した。夜山崎にチョウチンわたす。自分のところにもおく。

〔欄外に〕

夜九時すぎまで二階あけはなしたまま。しめようとして上ると、やわらかい夜気に月がさしている。春の思い、遑しく不安な生活に対照して哀感をもって迫った。「ああ又春のめぐり来し」と瞬間思う。北側の月さやか。村瀬さんのしめた戸に月かげさやかなり。

○古在、長者町に子供、細君をやる由、二十日迄に。その方がよい。

○ふとんや、したてことわる。こういう風になって来る。

三月十日(金曜)

巣鴨、

「お手紙どうもありがとう」「いやあ」「あとのも、どうもありがとうございました」「そんなにお礼云われちゃよわるね」「こわい手紙はよくよくお礼云わなくちゃね」

六日づけの手紙はにくらしい手紙と云える。「そちらは心配もあるまいが」云々は、そこからひっぱり出してどうかされることはまああるまいが、外には気違いがどっさりいるからという意味で云っていることがピンと来ず、掘立小舎と勇壮な邸宅住居のものとの対照で云うなんていうのはけちくさい。