轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

05 一九三八年(昭和十三年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 229,387 字 · 453 页

青空文庫

先月はごたついていてあなたの御誕生は珍しい家内の顔ぶれでやりました。今月の十七日は、お赤飯をふかさして栄さんのところを(丁度小豆島から妹さんとその娘――小さなの――が来ているから)ユリちゃん小母さんの家へ呼んでおひるをたべます。祝いのばしというのはいいこととなっております、古来。

きょうはおしまいごろに交された話(退院後のこと)あのとき、私は何だか先頃来の点のからかったことの微妙なニュアンスが氷解したような感じがしました。点の辛さを、そのこと自体導き出すものは実際にありました。そして、点の辛さは、有益であり、全体として正当なものであり、私は明かにそれによって精神と肉体との健康をましつつあります。ありがたさにかわるところはありません。でも、やっぱり何か微妙な感情の底流、言葉の語調がひそめているもの、そういうものに影響しているものとして、作用していた何かでなかったと云いえない感じがしました。公的に書き、語っていたのよ、ずっとそのことは。きょう、それはよかった、と仰云った一言で、私は本当に本当に気が楽になった。「そんなこと、判っているじゃないの」と云った自分の心持では、もしもそのような点まで模糊とさせているのならば、何のかんばせあってかまみえんなのだから、判り切っていることだという心だったのでした。