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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

05 一九三八年(昭和十三年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 229,387 字 · 453 页

青空文庫

十一月六日

28日  六時二十分位   六・四  九時四十五分 六・二

29日  七時五分前    六・八  九時四十分  六・五

30日  七時(日曜日)  六・五  十時三十分  六・四

31日  六時四十分    六・六  (今八時二十分。きょうは眠くて風呂もやめて、  もう十分もしたら床に入ります。今六・四)

十一月一日からそちらは八時半からになります。けれども寒中にでもならないうちは、今の時間でつづけて見ようと思います。そうしたら第一のグループに入るわけですから。

十一月六日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕

十一月六日  第六十九信

きょうは心持よい晴天になりましたね。きのうの夕方の地震相当つよくお感じになったでしょう? 金華山沖が震源地ですって。はじめの五時すこし過のとき、丁度夕飯をたべていて、段々ゆれ出すので心持わるくなって玄関の外へ出ました。そんなことは珍しかった。しかし時計が止らない、大したことにはなるまい、そう思いながら、やっぱりドキドキしはじめて出ました。二度目のときは七時すぎで、そのときは日比谷の公会堂の二階にいました。おひさ君と並んで。