轻松读懂日语经典作品
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さぶ
さぶ
山本 周五郎
「週刊朝日」 1963(昭和38)年1月4日号~7月5日号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 210,521 字 · 415 页
医者の診断では、足の骨を折られた下役の一人は跛になるかもしれないが、あとの二人はたいして心配はない、ということであった。――清七は平生から、手のつけられない乱暴者だといわれていたため、役所のほうでは強硬で、大牢へ送るということになりかねなかった。そこで栄二は、清七を大牢へ送るなら自分も送ってくれと居直った。罰を受けるならいっしょだと、男の面目にかけて約束し、それを信じて清七は掛矢を捨てたのである。男が男を信じた、それを裏切ることはできないと云い張った。――騒ぎの原因となったおとよの処置について、差配役の松田権蔵が調べられ、人足たちも訊問された。慥かに、清七はおとよのことを差配役に頼んであった。だが差配役にすれば、松造はしゃばへ出て世帯が持てるからだであるし、清七が島を出るにはまだ期間があった。しぜん、おとよが希望すれば許さないわけにはいかなかった、という事情がわかり、結局は栄二の主張が認められ、清七は三十日の手鎖押籠めという処分にきまった。栄二が同じ処分を受けるまでには、役所とのあいだに飽きるほどの問答が繰返され、寄場奉行から町奉行のほうへも伺いが出されたらしい。