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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页
造船廠ノ長は、孟康。
衣服、旗、兵甲などの縫工は、すべて侯健の係。造壁、築造の任は、陶宗旺。
雑事、家具、李雲。
鍛冶一切のかかり湯隆。
酒や酢のかかりに朱富。それと縁のある宴会の主事は宋清。什器、つまり納戸役は白勝と杜興のふたりだ。いやそのほかにまだ対岸には四ヵ所の見張り茶店がある。――古顔の朱貴を筆頭に、顧のおばさん、孫新、李立、時遷、楽和、張青、孫の妻などが、それらのことはやっている。
なにしろ驚くべき組織の大世帯ではあった。このまま一小国をなしうるといってもよい。――が、それでもなお足らぬ物はある。油、漆、皮革、薬剤、砂鉄、糖蜜、またいくらあっても欲しい馬匹など。――それらの買入れには、楊林、石勇、段景住らが旅商人に化けて各地へ派出されることになった。
「新しき寨主を迎えて」
と、式が終りかけたところで、一同は起立し、
「われらは、欣舞にたえません。また仰せつけの部署に、各自、異存もありません。誓って責任をつくします」
と、宣誓の拝を執って、一せいに乾杯した。このあとで、宋江はただちに、
「一軍議をここに出す」
といって、先主晁蓋の弔い合戦の議を提出した。