轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页

青空文庫

――自身、曾頭市へ行って、曾の五虎を打ち、また毒矢のぬし史文恭をもいけどって亡き人のうらみを報ぜん、というものであった。

「いや、お待ちなさい。それを議することすらまだ早い」

と、呉用はのっけから反対した。

そして、反対の理由としては、

「――曾家はいま、日の出の勢いにある。第二に、われから攻めるには遠隔すぎる。第三には、泊中の兵は、冬中からの連戦で疲れているうえ、先ごろも少なからぬ損傷をうけている。以上の裏を返せば、諺にもいう――上リ馬ニハ当ルベカラズ――で我れにとって歩のいい勝目は一つもない。よろしく、ここは他日を期し、まず内を充実しておくべきでしょう」

と、いった。

「お説は正しい。いまの提議は撤回します」

と、宋江は素直に容れた。

全員の色にも同調な容子がみえた。で彼は以後、故人の追善供養をただ旨としていた。すると早や七々忌の営みも近づいた或る日のことである。――泊中にはたくさんな法要僧が逗留していたが、そのうちの一人に大円という僧侶があった。

この大円和尚は、北京は大名府の、龍華寺のお坊さんである。たまたま行脚に出て済寧へ行く途中、梁山泊の近くにかかり、請われて、これへ来ていた者だが。