轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
「日本」講談社、1958(昭和33)年1月号~1961(昭和36)年12月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 684,899 字 · 1374 页
魯達の恰幅も、史進の姿も、行きかう市の群集の中では群を抜いてみえる。
行くこと数百歩、ちょっと歯の抜けたような町中の空地に、何やら真っ黒に見物人がたかっていた。
気まぐれに、二人が人の肩ごしに覗きこんで見ると、どうやら香具師が口上を述べたてているものらしい。
香具師もいろいろだが、ここの空地でシャ嗄れ声を振りしぼッていたのは、三十がらみの痩せ浪人といった風な男。垢びかりした黒い袍に幅広な平帯の房を横に垂れ、反りの強い象牙柄の刀を佩いて、半月靴の足の先をやたらに右や左と交互に刎ね上げ、そして喋る間に水洟をすすッたり、時にはチンと手洟を放って、その雄弁をふるっている。
しきりに、飛躍させているのは、足ばかりではない。左手にも右手にも一本ずつの杖を持ち、言に応じ、気合いに応え、二本の杖を、二本の傘のごとく旋して見せた。
――それから、めッたに大道では公開しない秘術のかずかずを今日はごらんに入れよう――といっているような口上振れの最中だった。
「や、や。こいつあ奇遇だ」
とつぜん、史進が人中で呟いたので、魯提轄はその大きな眼を連れの顔へもどして。
「え、奇遇。