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にっき
日記
宮本 百合子
27 一九四四年(昭和十九年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 62,807 字 · 126 页
十月二十三日
十月二十四日
御苦労なことだ。玉子はないし牛乳はないし。公判がすんだら病舎へ戻って休むことは出来ないものかしら。出来そうに思うが。
今年もカイロの灰がほしくて例の荒物やへよったら、話しぶり、どうも只では駄目そう故、おいもでも上げましょうと云ったら、奥さんモンペの布ないでしょうか、云々。胴着の布とカイロ灰が引きかえということになるらしい。
十月二十三日(月曜)
靖国神社の祭日、休みかどうか分らない故ですいていて珍しい。一六八。すこしゆっくり話せた。巣鴨、明日は時間を少くしよう、それがいいわ、余りがんばらないで、ね。
帰途、犬の医者にまわる。チビたち手術のこと、仔の始末のこと。なかなかいやな思い也、近日中につれてゆくことにする。
夜区役所のゲテものや来。水晶のあの飾10、硯15、棚一五〇、とつけた由。ひどいねえ、ひどい、あの男はもうきまってるんだね考えかたが。成程。しかし、タバコやをやって、古物やをやって、区役所へつとめるという男の生涯のうすきたないぬけめなさ。
十月二十四日(火曜)
第九回、本件の経過、判決に関する一般的考察。公判終結決定の検討。各被告の決定を見るに、予審及公判で、其々の陳述が変化して来て居り、事実の不一致、事実と全く異った諸点等が明白であるにもかかわらず、その錯覚のまま或は不確実な陳述のまま或は警視庁用語