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にっき
日記
宮本 百合子
27 一九四四年(昭和十九年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 62,807 字 · 126 页
二月二十三日
二月二十四日
何から何まであんなに揃えて引越ししておいてもらって、よくもそういうあいさつが出来るものだと。
うちの連中は、ひとからして貰うことにかけてはその鈍感なこと天下一品。家風※(疑問符感嘆符、1-8-77)
巣鴨
二月二十三日(水曜)
きのう・きょう、新聞のかきかたは明治はじまって以来、新聞出来てはじめての筆調だと思った、伊独日にアメリカは軍政をしく準備をしているということがある。勝敗という字をつかい、危急という字をつかいしている。「日本武装解除の輿論化」などと。
ガンジー夫人獄中に死す、七十四歳。十歳のときガンジーの妻となった。心臓病で。
七十を越して、獄中で死した婦人は世界の歴史以来だ。少くともこれ丈の人で。民族運動というものの底力のつよさ。ガンジー夫人の与えた感動は世界的である。そして歴史的な意義をもっている。
二月二十四日(木曜)
堺誠一郎、二度目の応召で先日出た由。全く知らなかった。
あの小説をよみ、二度目というのは感じにつよく来るものがある。
川越小ヶ谷のアトリエと称するところへ近氏案内して貰う。かりる契約する、十円、しかしここは物置き以外の用途なし、電燈もないのだもの。