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にっき

日記

宮本 百合子

27 一九四四年(昭和十九年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 62,807 字 · 126 页

青空文庫

五月十九日

五月二十日

自分のレントゲンみんな古戦場で現在は何も心配なしとのこと。晴子肺炎の由。

五月十九日(金曜)小雨

防空演習。

小雨はふっているし、さむいし、のんびりしているし、すっかりこもり居の気もちでのびてしまう。

○歯いしゃもやめて。歯ははぐきの刺戟で痛いのだろうというのは本当、ゴムのつめかたをかえて楽也。

○ガス一割減、炭も配給減。薪をタケとのこと。

○ダイヤモンド、家を見に来る、そろそろ縮小している位のよし、車庫と北の洋間をかりてもよいという位の由。しかし其ですめば大助りのうち也。疎開の人ガタガタ入らないとすれば、ありがたいと思う。車庫はあけてかすべしだ。こちらは洗濯場と、ものおきを活用して。

〔欄外に〕

開成山の物価 柴=幹 一束一円二十銭、ジャガいも 一俵十六円、さといも(十二貫)十八、玉子 二十銭、うど一貫三円、俵 百、もち 120. 、とり 一羽十円、手間(男) 四円、勤労奉仕女 二円、男 三円

五月二十日(土曜)

午前中歯へゆく、上をかりにうめ、下の金冠をとる。いやな臭い。これでマアすこし安心也

○砂糖十五日から配給なのが、もうどこにもない、困った、と話したら細君が出て来て、蓬莱町会長の赤尾というとりやがもって(綜合配給)いるから鈴木からきいたと云ってもらえという。