轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ひきょうのにちりんき

秘境の日輪旗

蘭 郁二郎

「秘境の日輪旗」少年文庫、新正堂、1942(昭和17)年9月25日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 84,829 字 · 169 页

青空文庫

「だってお天気が悪いからって、戦争は休めないでしょう」

「はっはっは、そりゃそうさ、敵の方にだってたまには勇敢なやつがいると見えて、こういう荒天の時をねらって襲撃して来たことがあったよ、もっとも暴風雨をさけるために、港へ退避中の汽船だとか、こちらの少々手薄なところだとか、そういった弱い者いじめばかりだがね」

「アメリカの飛行機の映画だと、みんな飛行機を操縦するのが、とっても巧いように見えるんですけどね、大暴風雨の中だって平気なんですか」

「映画の中ならどんなうそでも出来るが、実戦じゃそうはいかんさ」

不意に、客席の前にある乗務員室の扉があいて、乗務員の一人が緊張した顔で出て来た。

「○○島からの無電ですが、敵の飛行機がさかんにゲリラ戦術をやってるそうです、この機に注意しろといって来ました」

「こんなに荒れている時でもやって来るのかね、君、そんな勇敢なやつが敵にもいるのかなあ」

新聞社の人がいった。とその時だった。

「があん!」

と、下から突き上げられるような物音と一緒に、英夫の体も座席の上にとびあがった。

瞬間! ぐらり――と機体が傾いて、

「潜水艦だ!」

誰かが叫んだような気がした。