轻松读懂日语经典作品
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さぶ
さぶ
山本 周五郎
「週刊朝日」 1963(昭和38)年1月4日号~7月5日号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 210,521 字 · 415 页
伴れて来たのは赤鬼の松田権蔵で、義一、昌吉、りゅうと、三人を紹介し、仲よくやれと云って去った。休みの日だから部屋にはみんな揃ってい、年役ということで小頭の伝七が、みんなを紹介しようとした。すると義一という若者が断わった。
「それにゃあ及ばねえよ」とその若者は裾を捲ってあぐらをかき、毛脛を手で叩きながらみんなを睨みまわした、「ふん、どいつもこいつも田吾作づらあしてやがる、これからおれがちっとずつ性をつけてやるぜ」
それから、おれはやまっかがしの義一という者だから覚えておけ、と付け加えた。
義一は二十六、七、りゅうは十八か九だろう、昌吉というのは三十がらみにみえた。義一は背丈こそ中ぐらいだが、筋肉の緊った敏捷そうな躯つきで、美男といってもいいほどの顔だちであり、それが却って険のあるするどい眼や、歯切れのいい啖呵に凄みを与えた。しゃばでなにか関係があったのかどうか、りゅうは義一をしんから尊敬しているようすで、あにきあにきと付いてまわり、義一の用をたすのに血まなこ、というふうであった。
昌吉という男もひとくせありげだった。細おもてで頬骨の尖った、痩せた小さな躯つきだし、いつも唇のあたりにうす笑いをうかべてい、低い穏やかな声で言葉かずも少なかったが、そのどこかに、獲物を狙っている狼、といったようなぶきみさがうかがわ