轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

さんごくし

三国志

吉川 英治

06 孔明の巻

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 161,356 字 · 323 页

青空文庫

そしてなお云うには、

「幸いに、勝つことを得、身も無事に還ってきたが、これはまったく奇蹟か天佑というほかはない。獲るところは少なく、危険は実に甚だしかった。この後、予に短所があれば、舌に衣を着せず、万、諫めてもらいたい」

次に彼は、郭嘉の病床を見舞った。郭嘉は彼の無事なすがたを見ると、安心したか、その日に息をひきとった。

「予の覇業は、まだ中道にあるのに、せっかく、ここまで艱苦を共にして来た若い郭嘉に先立たれてしまった。彼は諸将の中でも、一番年下なのに」

と、彼は骨肉のひとりを失ったように、涙をながして悲しんだ。喨々、哀々、陣葬の角笛や鉦は、三日にわたって、冬空の雲を哭かしめていた。

祭が終ると、郭嘉の病床に始終仕えていた一僕が、そっと、一封の書面を、曹操に呈した。

「これは、亡くなられたご主人のご遺言でした。死期を知ると、ご主人はみずから筆をとって認め、自分が死んだら、あとでご主君に渡してくれよ、ここに書いたようになされば、遼東の地は、自然に平定するであろうと仰っしゃいました」

曹操は、遺書を額に拝した。

数日の後には、早くも、諸将のあいだに、

「遼東をどうするか?」