轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
さんごくし
三国志
吉川 英治
06 孔明の巻
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 161,356 字 · 323 页
二
喨々たる奏楽裡、玄徳は国主の代理として、館中の主座に着席した。
この平和な空気に臨んで、玄徳は心にほっとしていたが、彼のうしろには、爛たる眼をくばり、大剣を佩いて、
「わが主君に、一指でも触るる者あればゆるさんぞ」
と、いわんばかりな顔して侍立している趙雲子龍があり、またその部下三百人があって、かえって、玄徳の守備のほうが、物々しげに見え過ぎていた。
式は開かれた。玄徳は、劉表に代って、国主の「豊饒を共に慶賀するの文」を読みあげた。
それから諸賓をねぎらう大宴に移って、管鼓琴絃沸くばかりな音楽のうちに、料理や酒が洪水の如く人々の華卓に饗された。
蔡瑁は、この間に、そっと席をはずして、
「君。ちょっと、顔を貸してくれぬか」と、大将越に耳打ちした。
ふたりは人なき一閣を閉め切って、首を寄せていた。
「※(「萠+りっとう」、第3水準1-91-14)越。足下も玄徳の毒にあてられるな。あれが真の君子なら世の中に悪党はない。彼は腹ぐろい梟雄だ」
「……左様かなあ?」
「まず嫡男の劉君をそそのかして、後日、荊州を横奪せんと企んでおるのを知らんか。彼を生かしておくのは、われわれの国の災いだと思う」