轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
さんごくし
三国志
吉川 英治
06 孔明の巻
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 161,356 字 · 323 页
同時に、玄徳の本軍も遠くから潮のような諸声や鉦鼓の音をあげて威勢を助けていた。
全陣の真只中を趙雲の五百騎に突破されて、曹仁の備えは、たちまち混乱を来した。崩れ立つ足なみは中軍にまで波及し、曹仁自身、陣地を移すほどなあわて方だったが、趙雲は、鉄騎を引いて、その側をすれすれに馳け抜けながら敢て大将曹仁を追わなかった。
西の景門まで、驀走をつづけ、さえぎる敵を蹴ちらすと、またすぐ、
「元の東南へ向って返れ」と、蹂躙また蹂躙をほしいままにしながら、元の方向へ逆突破を敢行した。
八門金鎖の陣もほとんど何の役にも立たなかった。ために、総崩れとなって陣形も何も失った時、
「今です」と、単福は玄徳に向って、総がかりの令をうながした。待ちかまえていた新野軍は、小勢ながら機をつかんだ。よく善戦敵の大兵を屠り、存分に勝軍の快を満喫した。
醜態なのは、曹仁である。莫大な損傷をうけて、李典にすこしも合わせる顔もない立場だったが、なお、痩意地を張って、
「よし、今度は夜討ちをかけて、度々の恥辱をそそいでみせる」と、豪語をやめなかった。
李典は、苦笑をゆがめて、
「無用無用。八門金鎖の陣さえ、見事それと観破して、破る法を知っている敵ですぞ。